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犬の耳掃除は必要!?ケアの方法について知ろう

2020年10月20日

犬の日常的なケアの一環として、耳掃除はした方が良いか悩んでいる飼い主も多くいらっしゃると思います。耳掃除のやり過ぎも犬にとって良くないと聞きますし、どのくらいの頻度でケアすることが一番良いのでしょうか。人の場合、耳の入り口から鼓膜まで一直線でしが、犬の場合は鼓膜までの間は途中で曲がっている為、人と比べて複雑な構造になっています。今回の記事では、耳掃除の必要性や耳掃除の方法などについて疑問を解消していきます。
 

犬の耳掃除はした方が良いのか

犬の耳掃除は本来した方が良いのでしょうか。実は、外耳炎などの耳の問題が発生しなければ、一般的には耳掃除をしなくても大丈夫です。その理由は、耳には奥で発生した耳垢を手前から外に出す働きが備わっている為です。その為、耳が元々持っている自浄作用を妨害してしまうような異なった耳のケアをしてしまうと、外耳炎の要因に繋がる場合があります。その為、無理矢理に耳の中を掃除して、耳垢を全て取り除くというのではなく、自浄作用によって出てきた範囲の汚れを丁寧に拭き取るくらいの掃除がよいでしょう。
 

耳の汚れを確認する頻度は?

犬の種類や耳が汚れる頻度によって異なりますが、週に1回は耳の中を確認すると良いでしょう。
 

 

犬の耳垢の種類について知ろう

乾燥している種類の耳垢や少し湿っている耳垢など、犬によって様々な種類があります。茶色の耳垢でしたら良好です。
 

犬の耳垢の量を注意してチェックしよう

耳の中に汚れが溜まっている時は、その耳垢の量を気をつけて確認しましょう。例えば、耳垢の量が少なく、耳の中に赤みや痒みが確認できなければ、自然と出てきた耳垢だと判断できるので、丁寧にコットンで拭き取りましょう。耳垢の量が多い、または耳の中が赤い、痒がったりする際には、外耳炎が発症している可能性があります。特に黒色の耳垢が多くある時には、耳ダニという目視できないサイズが小さなダニが存在している場合があるので、病院で隅々まで確認しましょう。
 

自宅でのケア方法について知ろう

ご自宅で耳掃除をする際に気をつけるポイントとして、耳の奥まで触らない、耳の中にダメージを与えないことが重要です。
様々な耳のケアグッズが販売されている中で、ご自宅で出来るケア方法について解説します。
 

①綿棒を使用したケア方法について

綿棒を耳の奥まで入れる使い方はやめましょう。耳道の奥に入れると最悪の場合、耳垢を耳道の奥に押し込んでしまい、汚れが耳の奥に蓄積し、外耳炎の要因になるリスクが高まります。そして、耳道内はダメージを受けやすいので、もし綿棒を使用する場合は目で確認できる見える範囲で丁寧に拭う程度にしましょう。
 

②コットンを使用したケア方法について

コットンをお湯や洗浄液で湿らせ、目で確認できる範囲で丁寧に拭き取りましょう。
 

③プロテクタータイプの洗浄液について

コットンを湿らせるための洗浄液については、実際に使用してみて、犬の耳に炎症などの異常がないことをチェックするといいでしょう。例えば、外耳炎が発生している際や皮膚の新陳代謝が異常に速くなって、全身の皮脂腺の分泌が多くなり、皮膚の角化が異常に進む脂漏症など分泌物が多い犬、アメリカン・コッカースパニエルなど耳垢腺が過形成になっている犬、短頭種などの耳道が狭い犬で耳道内を綺麗にする必要がある場合はプロテクタータイプを推奨しています。プロテクタータイプは、耳の中に残ってゆっくりと耳垢を溶解し、耳垢を取り除くので、何度も耳に液体を入れる必要がありません。耳の炎症がひどいケースでは、自宅での耳道内のケアはお勧めできない場合があります。初めて耳道内の洗浄をする時は、事前にかかりつけ病院の先生に相談すると良いでしょう。