心不全、心臓病

心不全、心臓病

心不全、心臓病

心不全、心臓病

心臓病の動物たちが増加傾向

動物たちの高齢化に伴い、心臓病に罹患する子が増えています。
心臓病は気付かないうちに病状が進行していることが非常に多いため、早期に見つけ、動物たちが長生きできるようにしてあげましょう。

心臓病を早期発見するために

早期発見の方法として、「聴診器による聴診」「心臓のエコー(超音波)検査」が挙げられます。
ただし、猫の心臓病は聴診で発見できないことが非常に多いため、心臓のエコー検査がとても重要です。

精密な検査により的確な診断を

心臓は血液を全身へと送りだすポンプの役割をします。心臓病にかかってしまうとポンプの力が低下し、血液の循環も低下してしまいます。

心臓病は重大な病気ですが、聴診器による心臓音だけでは心臓の状態を把握することは難しいです。そのため当院では、レントゲン検査、超音波検査、血液バイオマーカー検査などを行い、心臓の状態を的確に把握できるようにしています。

もし心臓病になっていたとしても、精密な検査により進行度合いが分かるため、最適な治療が行え、うまく付き合っていくための適切なアドバイスができます。

早期発見のためにも、お気軽に検査を受けにご来院ください。

 

犬の心臓病

小型犬の8歳齢以上の子では半数以上の子が心臓病になると言われています。
先天性の心奇形や、フィラリア症、心筋症などいくつか種類がありますが、最も多いのが弁膜症、特に「僧帽弁(そうぼうべん)閉鎖不全症」です。
病気の種類、症状や治療方法を理解して、大切なわんちゃんをサポートしましょう。

最も多い心臓病僧帽弁閉鎖不全症

僧帽弁(そうぼうべん)閉鎖不全症とは

犬の腫瘍のなかで、乳腺腫瘍に次いで多いのが皮膚腫瘍であり、その皮膚腫瘍のなかで最も多いのが「肥満細胞腫」です。
肥満細胞腫は悪性度が高く、もし性質が悪いものなら、体のあちこちに転移している場合は手術ではなく抗癌剤治療となります。
肥満細胞腫は原因が不明のため、確かな予防法はありません。腫瘍が特定部位のみの場合は、治癒率が高いため、少なくとも年に2回、6歳以降になれば、年に3回はがん検診をお受け下さい。

このような症状は要注意!

下記のような症状は、僧帽弁閉鎖不全症の可能性があります。

  • 咳をする
  • 散歩中に歩くペースが遅くなったり立ち止まったりする
  • 胸に手を当てると今までより心臓の音が目立つ
  • 安静にしていても呼吸が速くなることが多い(1分間に20〜30回以上)
  • 動物病院で心臓の雑音を指摘された

検査・診断・治療の手順

病気の初期の段階から的確に病状の進行具合を把握することが非常に重要です。近年、僧帽弁閉鎖不全症の治療はアメリカ獣医内科学会(ACVIM)が発表しているガイドラインに沿って進めることが主流となっており、当院でもガイドラインに従い、根拠を持って検査・診断・治療を進めています。

  • 検査

聴診、胸部レントゲン、心臓エコー検査を中心に進め、必要に応じて血圧測定や心電図検査を行います。

  • 診断

ACVIMのガイドラインに沿い、ステージ分類をします。(ステージ A→B1→B2→C→D)
心臓の変形(拡大)が顕著に見られるようになる、ステージB2から飲み薬を始めることが推奨されます。

  • 治療

手術について

近年、僧帽弁閉鎖不全症は手術によって完治も目指すことができるようになりました。僧帽弁の再建手術を実施できる動物病院は非常に限られます。当院から手術が実施が可能な動物病院をご紹介することができますのでご相談ください。

 

猫の心臓病

猫は心筋症関連の心疾患が多く、聴診器では異常が見つからないこともあるため、早期に診断をつけるためにはレントゲンや心臓病超音波検査などでの精密な検査を行うことが大切になります。

原因不明の病気肥大型心筋症

肥大型心筋症とは

猫の代表的な心臓病は「肥大型心筋症」です。
心筋(心臓の筋肉)が次第に分厚くなっていき、心臓の機能を低下させてしまう病気で、血液を全身に巡らせることが困難になってしまいます。
症状が悪化すると心臓の中で血栓を作ってしまい、血管の中で詰まることもあります。
とても辛い病気ですが、原因がまだ解明されておらず、ある日突然症状が現れるという特徴があります。

このような症状は要注意!

下記のような症状は、僧帽弁閉鎖不全症の可能性があります。

  • 元気や食欲が突然なくなる
  • 激しい痛みが出る
  • 呼吸がしづらくなる
  • 狂ったように鳴く、暴れる
  • 酸欠状態になり、失神する
  • 足元がふらつく
  • 苦しそうにうずくまる
  • 後ろ足が冷たくなる、麻痺する
  • 肺に水が溜まる
  • 後ろ足の肉球が白くなる

心臓以外の臓器や腎臓にも悪影響が

腎臓は心臓によって流される血液中の老廃物を尿に変える働きをしています。しかし心不全の体では血液を思うように流せなくなるため、腎臓は尿が作れません。そしてその状態が続くことで体に毒素がたまり「急性腎不全」を引き起こし、最悪の場合死に至ることがあるのです。
もちろん、心不全の治療などの適切な措置を行えば腎不全は回避できます。
心臓病が他の臓器にも影響を及ぼす前に、できるだけ早く治療に取り掛かるようにしましょう。

効果的な治療・日頃のケア

前述したように、残念ながら肥大型心筋症の原因は解明されておらず、下記の対症療法的な治療を行い、症状が緩和することを期待することしかできません。
確実な効果を得られる治療がありませんが、ねこちゃんを精神面をから支えてあげることは可能です。辛い心臓病と戦っているねこちゃんの気持ちを、飼い主さまをはじめとするご家族の方々でサポートしてあげるようにしましょう。

  • お薬の投与

血栓をとかす、強心剤、利尿剤、血管拡張剤などのお薬の投与をします。

  • 血栓を溶かすお薬の注射

直接血管内に薬を注射することで、飲み薬に比べて即効性を期待できます。