お知らせ

犬と生活する時に必要な事前知識について

2020年09月30日

飼い主に求められることを知ろう

 

自分以外に預けられる場所があるか

飼い主は人間ですので、もちろん入院やケガの可能性があります。もしくは、急な災害で避難所での生活をする必要が出て、犬とは違う環境で生活しなければいけない場面があるかもしれません。そのような時に、飼い主に代わって犬を見守ってくれる方が必要です。

周囲に愛犬を気軽に預けられる人がいない方は、ペットホテルなども一つの選択肢に挙げて良いでしょう。しかしペットホテルに関しても、ワクチン接種の証明書を持ち合わせていない場合や、持病があるケースなどは受け入れてくれないこともあります。飼い主にもしもの事体が発生する前に、飼い犬を預けることができるペットホテルを厳選しましょう。飼い犬を突然預けるという訳でなく、半日などの短い時間から訓練をすると犬にとっても飼い主にとっても心配が減りますね。
 

育てる時間を確保できるのか

犬は、食事だけ与えていれば一匹で生きていける生き物とは違います。お散歩やシャンプーやブラッシングに加えて歯磨きや爪切りなどの体のお手入れや、定期的な検診、ワクチン接種のために通院をする場合もあります。一般的なお世話だけでもかなりの量の時間を必要とします。そして、犬によっては日頃から一定以上の運動や遊びをしなければ、ストレスが蓄積されるタイプもいます。

また、もともと群れで生活する特性を持つ犬は、家族と共にいる時間を幸せを感じます。もし、一日中飼い犬がお留守番をする必要がある生活サイクルの方にとっては、犬と一緒に生活することのハードルは高いかもしれません。犬の種類や犬の年齢によって性格や持っている体力、睡眠時間も違う為、ご自身の生活サイクルに適した犬を飼うことが重要です。
 

 

犬が亡くなる時まで想像できているか

家庭どうぶつ白書というデータによると、犬全体の平均寿命は14歳と言われています。2009年と比較すると、約8.4ヶ月も寿命が延長しています、今後も延長する可能性があり得ます。8.4ヶ月という期間の長さは犬の年齢に変換すると4〜5歳分なので、どれだけ長生きする様になったかが分かります。犬と一緒に過ごす14年とは決して短い期間とは言えません。もちろん、亡くなるまで愛犬と一緒に居たいと願う飼い主にとって、14年は思っているほど長いと感じないかもしれません。

他にも、子犬に心を惹かれて家族に加える際は、大きくなったサイズも想像すると良いでしょう。そして、歳を重ねた時の高齢になった犬の介護も念頭におきましょう。犬の介護は簡単で楽なものとは違います。飼い主も年齢を重ねることを考えると、その頃の自分はどれだけの体力を持ち合わせているのか、丁寧な犬のお世話を継続できるのか、様々な角度から想像力を働かせて考えましょう。
 

犬を飼うメンタルを持ち合わせているか

犬は可愛がるばかりでは、社会に馴染んだ性格にならないケースもあります。人間やその他の動物と共にトラブルなく生活する為には、色々なことを伝えたり、しつけも考える必要があります。犬は大変賢いので教えれば覚えますが、それが身につくまでは教える飼い主側の根気も非常に大切になってきます。好き放題やらせたままでいるのは、犬にとって良いことばかりではありません。飼い主と飼い犬のお互いの幸せの為に、長期的に根気よく、やっても大丈夫なことと、やってはいけないことの区別をしつけさせる飼い主のメンタルも大変重要です。

どんな利口な犬であっても、共に暮らしていると予測が出来ないな出来事も発生します。例えば、お気に入りの家具を噛まれたり、靴や洋服にいたずらされるなど、全ての行動を愛犬の可愛らしい部分として対応することができる素質も、飼い主には必要なのです。