猫アレルギーにでも、ねこと暮らすことを諦めないで!【後編】

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猫アレルギーにでも、ねこと暮らすことを諦めないで!【後編】

今回も引き続き、同じテーマでお話しします。
「猫アレルギーでも一緒に暮らすことを諦めたくない!」
という方は、ぜひご一読ください。

1.おすすめの対策

アレルギーへの有効な対策は、なんといっても生活の中でアレルゲンを避けることです。
一番有効なのは「ネコに近寄らない」ということになりますが、ともに生活することが目標であればこの選択肢はないですよね。
ネコとともに生活するために、できる対策をいくつか紹介します。
ご自身・ネコ・部屋の3つに分けて説明するので、ぜひ取り入れてみてください。

1-1.自分自身への対策

まず欠かせないのが、自分自身の身体を清潔にすることです。
こまめな手洗いやうがい、シャワーやコンタクトレンズの洗浄などを、積極的に行いましょう。
これらの行動によって、体内に付着したアレルゲンを遠ざけることが可能です。
体調がすぐれない日や、重度の症状がある方はマスクをつけておくと症状がよりラクになるでしょう。
ちなみにこれらの対策は、花粉症の対策とほぼ同じです。種類に関わらずアレルギーにお悩みの方は、ぜひ取り入れてみてください。

1-2.部屋への対策

部屋を清潔に保つことも、アレルゲンを除去するために有効な手段です。
最も手っ取り早く、高い効果が見込めるのが空気清浄機の設置でしょう。併せて、掃除も定期的に行ってください。
特にネコが歩く、床をキレイにすることが大切です。カーペットやカーテンなどの布類にもアレルゲンが付着しやすいため、こまめな洗濯をおすすめします。
掃除機をかけたあとに、拭き掃除を行うのがベストですね。
最後に、可能な範囲で壁や天井を拭けば完了です。
慣れればスムーズにできるので、ぜひ行ってください。

1-3.ネコへの対策

ネコから放出されたアレルゲンを、いかに室内に留めておくかが重要なポイントです。
室内空間に浮遊するアレルゲンの大半が「古くなった皮脂」ですから、ネコをブラッシングすることである程度除去できます。

アレルギーが心配な方は、手袋やマスクをして行えばより安心ですね。
「人間のようにシャンプーした方が効果的じゃないの?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はブラッシングの方が古くなった皮膚を除去できることが明らかになっています。
風呂へ入れるとなると、ネコが嫌がって一苦労のはずです。ネコの毛は二層構造になっているため、濡れることを極端に嫌います。

もう一点、去勢前のオスネコからはアレルゲンが出やすいことが判明しています。アレルギーにお悩みの方は、ネコの去勢手術を併せてご検討ください。

2.アレルゲンの量はネコの種類によって違う?

私たちのアレルギー症状を左右しうる、アレルゲン。
実はネコの種類によって、アレルゲンの出やすさが異なるのをご存知ですか?
症状が出にくい個体を選べば、ある程度の対策のみで安心して過ごせるようになるでしょう。中には、まったく症状が出ない方もいらっしゃるかもしれません。
アレルゲンが出にくいネコの特徴は、次の通りです。

2-1.短毛種


ネコには、毛の長い「長毛種」と短い「短毛種」がいます。
一般的には後者のネコの方が、アレルゲンが少ないとされています。
長毛種には優雅なイメージがある一方で、抜ける毛の面積が広くなる分たくさんのアレルゲンを含みます。
アレルゲンの量だけでいえば、ベストなのは「スフィンクス」というネコです。
無毛猫に分類されますが、短い毛は生えているのでまったく毛がないわけではありません。
ですが基本的にトリミングをする必要がなく、忙しい方にもピッタリです(むしろ無毛猫には、ストレスを与えうる無理なトリミングは厳禁とされています)。

2-2.アレルゲンが少ない種類

アレルゲンが少ないネコとして知られているのが、バリニーズ・デボンレックス・サイベリアン・コーニッシュレックスなどです。
ちなみにサイベリアンは、この中で唯一の長毛種です。
「アレルギーだけど長い毛のネコを諦めたくない…」
という方に最適ではないでしょうか。
もちろん個体差はありますが、アレルゲンが少ないネコをぜひ検討してみてください。

最後に

ネコが大好きであるにも関わらず、猫アレルギーによって飼うことを諦めるのはとても辛いはずです。
以前は平気であった方が、突然発症したというケースもあるでしょう。
すぐに断念するのではなく、まずは今回紹介した対策に取り組んでみてください。
大好きなネコと、一緒に生活できることを願っています。

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