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エコーは目的によって探触子を使い分けます。
左から、
リニア型・・・主に体の浅い部分を詳細にみることができます。一般臓器はもちろん、甲状腺や副腎など1cmに満たない大きさの器官まで観察することができます。
コンベックス型・・・お腹の中を広範囲に観察できます。体の深い部分の観察能力に優れるため、中・大型犬の内臓を見る場合に活躍します。
セクタ型・・・動きのあるものを観察する時に活躍します。主に心臓の観察に用います。
少し専門的な内容ですが、このエコーには連続波ドプラ・パルスドプラ双方の機能が備わっているので、心臓内部での血液の流れや逆流をカラー表示したり、その速度を測定することができます。これにより心臓病の診断、心臓病の状態、さらには全身血圧の測定値と照らし合わせて心臓内の血圧の予測をすることが可能です。
ただし、実際のところ超音波検査の価値というのは 検査する人間の能力に大きく左右されます。つまりいくらいい器械を持っていても、専門的な知識と技術がなければ全く役に立ちません。
ただの器械自慢に終わらないように、今後とも超音波検査の知識・技術の習得に努めたいと思います。
という訳で、今月の14・15日の午後は超音波の勉強会に参加してきます!
<雑記>
今まで使っていたエコーは1996年製(!)のエコーでした。
1996年といえば、村山内閣が退陣し橋本内閣が発足した年であり、安室奈美恵を模した「アムラー」が流行語になった年であり、私が高校でテニスをしていた年であります。
日本には九十九(つくも)神という概念があります。森羅万象には霊魂が宿るという思想で、長く健在であったものには魂が宿るというものです。今の日本ではおろそかになってしまった、物を大切にしようとする素晴らしい考えだと思います。
こんな前置きを書きながら、私はあまり非科学的な考えは信じない口なんです(笑)。でもこのエコーにも歴史があり、少なくとも「想い」が宿っているのは間違いないでしょう。
廃棄処理することになりますが、なんだか寂しい気持ちになるものですね。
そういえば、映画「トイストーリー3」を観た時に、今の日本人が忘れかけたこの想いを、アメリカの映画から思い出させてもらった気持ちになりました。実写ではなくアニメーション映画ですが、素晴らしい映画なので観たことのない人は是非!
あれ? 超音波の話だったはずが映画の話に。。。(^^;
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