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BLOGワンちゃんを飼った経験がある方は、ワンちゃんの去勢や避妊手術を一度は考えたことがあるはずです。これらは強制ではないため最終的な判断は飼い主さんに委ねられますが、経験がなければ何を基準に考えればよいか悩んでしまいますよね。
そのようなときは、下記のデータを参考にしていただければ幸いです。
去勢手術により、外傷や感染症、脈管系疾患由来での死亡が減少するというデータを示した研究があります。またメスの場合、乳癌のリスクが低減する可能性も一部で示唆されています。
去勢手術を行ったワンちゃんの最終的な死亡要因を調べると、骨肉腫・移行上皮癌・リンパ腫などが比較的多いとわかりました。
確かにネット上では、手術自体に癌の発症リスクを増大させると書かれた記事が複数掲載されています。しかしこれは、あくまで「結果的にそうなった」ということです。
どういうことかというと、「去勢手術により外傷や感染症、脈管系疾患のリスクが低減され、寿命が延びて結果的に癌を発症した」ということです。
近年はネット社会になり、多くの情報が得られる一方で信憑性の低い内容に躍らされる場合があります。我々獣医師の中では【PubMed】という正しい参考文献や要約が掲載された検索エンジンを用いるのが一般的で、医療情報の取得に役立っています。もし興味があれば、ぜひ一度閲覧してみてください。
いずれにせよ、ワンちゃんのことに関して悩んでいることがあれば、かかりつけの動物病院へ相談することをおすすめします。そのうえで、ワンちゃんにとって最良の判断をしてくださいね。
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