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BLOG明け方から何度も吐き、急激に元気がなくなったとのことで2kgのわんちゃんが来院しました。
お腹に1cm強の球形のものが触知され、その部分を触ると強い痛みを示し、元気も全くなかったため、腸管内異物による腸閉塞が強く疑われる状況です。
手術を前提として入院としました。ところが、血管から点滴を流して暫くするとなんと触れたはずの異物が触れなくなりました。さらに翌日、また異物が触れるようになりました。そして便から出てきたのがこれ。
梅干しの種?けっこう大きいです。
つまり、、、胃⇒小腸⇒大腸⇒外界の流れで、小腸で一度詰まって瀕死の状態になり、点滴で血の巡りが良くなり腸が動き出して大腸へ、そして外へ。
超小型犬でこのサイズの異物が一度詰まって出てくるのは、かなりの幸運です。今までで一番幸運かも。
皆さんも気をつけて下さい。
犬は、種、リンゴ(よく食道に詰まらせます)、焼き鳥の串、爪楊枝付きのたべものなどが多いです。かなり巨大な生栗三個食べたM.ダックスさんを診たこともあります(^^;
猫は、ひも状物、裁縫糸&裁縫針、毛玉&髪の毛(長毛種)など長いものを舐めとって、ずるずると飲み込んでしまうことが多いです。
基本は何か飲み込んだら、とりあえず病院へ。たまに吐かせようと家で頑張る飼い主さんもいらっしゃいますが、色々と危ないのでやめておきましょう。(塩を口に突っ込んでしまう方がたまにいるんです(汗))
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