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愛犬がドライフードを食べない理由と対処法

2019年11月30日

「愛犬がドライフードを食べなくなってしまった」と悩む飼い主さんは意外と多いです。
愛犬の栄養状態を考えると、バランスのとれたドライフードをどうにか食べてほしいものですが、無理に食べさせるのはなかなか難しいです。
そこで、今回は犬がドライフードを食べない理由、対処法を専門家の監修のもと、詳しく解説していきます。

 

ドライフードを食べない理由

今まで普通に食べていたドライフードを食べなくなるのには、何らかの理由があることが多いです。
主な理由として考えられるのは、以下の7つのケースです。

 

健康上の問題が発生している

愛犬も人間と同じく調子を崩し、ごはんが食べられなくなる時もあります。
 
・口やのど、口腔内に原因がある場合
重度の歯周病や知らず知らずのうちに歯が破折してしまっている場合、のどの炎症が起きているなど
 
・消化気管に原因がある場合
食べ物を口にして飲み込みたいのに、なかなか飲み込めない時、主要による閉塞など
 
・異物の誤飲がある場合
おもちゃやティッシュなど身近にあるものを誤って食べてしまったことによる閉塞
あとは、単純に食欲がないという場合もあります。
急に毎日食べていたドライフードを食べなくなってしまった時は、動物病院で相談してみてください。

 

嗜好性の問題がある

「好きな食べ物」、「嫌いな食べ物」がある人間と同じように、愛犬も好き嫌いがあります。
例えば、犬はタンパク質の多い食事を好んで食べるといわれていますが、個体差も大きく、炭水化物が好きな子もいます。
たくさん食べられるようにとつけられた香料や動物性油質など、添加物が多く含まれた食事を好まない犬も少なくありません。

 

年齢の問題がある

子犬がドライフードを好まない、シニア犬となって始めてドライフードを食べなくなったなんて話もよく耳にします。

 

子犬の場合

子犬はまだ歯が生え揃っておらず、ドライフードの1粒の大きさや硬さがネックになっているのかもしれません。
子犬用のフードを選ぶ他、それでも食べてくれない場合はぬるま湯でふやかして与えると良いでしょう。

 

シニア犬(老犬)の場合

シニア犬も同じように、歯の問題が考えられます。子犬のときとは逆で、歯が脆くなっていることで食べにくさを感じているのかもしれません。
シニア犬にとってドライフードは消化機能や嗅覚、味覚の点においても食べやすいとはいえないので、ウェットフードに変えてみるのも1つの方法です。
ただし、食べる量が減っている、という程度であれば、問題ありません。
年齢を重ねれば、当然犬も食欲が落ち、食事量が減るのが普通です。
急激に痩せたなどの変化がみられない場合は、加齢による食事量の減少とみても良いかもしれません。

 

ストレスを感じている

愛犬がごはんを食べる時に何らかのストレスを感じていて、それによって上手く食事ができていない可能性もあります。
例えば、赤ちゃんの鳴き声、周囲の音や光、同居している犬猫の存在などが主な理由です。
人間と同じく「落ち着かない」ことが食事の問題に起因していることもあるので、周囲を静かな環境にしてみて食べるかどうかチェックするのもおすすめです。

 

わがまま

ドライフードを食べないからといってすぐに好きな食べ物に変更したりすると、犬は「食べなければ、好きな食べものを用意してくれるんだ」と勘違いし、わがままに繋がります。
時間が経っても食べる素振りを見せない時は、心を鬼にしてそのまま片付けてしまうことをおすすめします。
何も食べない愛犬の姿を見るのはなんとも可哀想な気持ちになりますが、愛犬のためを思うなら、時には心を鬼にすることも必要です。
ただし、この方法は愛犬が健康であること、しっかり水分補給ができていることが前提です。

いつまでも何も口にしない状態や体調不良がみられる時は速やかに獣医さんにご相談ください。

 
 

ドライフードを食べない時の注意点と対策

犬がドライフードを食べない時は、以下の注意点と対処法を参考にしてみてください。
愛犬の健康状態をチェックする
何より重要視したいのは、愛犬が体調不良を起こしていないかどうかです。
何らかの症状、病気が原因で食べられないことも考えられますので、1度動物病院で調べてみるのも良いでしょう。

 

ドライフードの種類を変える

単純に「味」に飽きてしまっている可能性も否定できません。
ドライフードを変えることで簡単に改善がみられる場合もあります。
ただし、急に変えると愛犬も驚いてしまいますので、1週間~10日で少しずつ慣れさせていくことをおすすめします。
カリカリの形状が好まない場合、ケミカルな味を好まない場合など、愛犬によっても、味の好みは大きく違います。
私たちの食べ物と同じ原料や工程でつくられるフレッシュフードなんかもおすすめです。

 

食事の場所や時間を変える

気分を新たにすることで、ドライフードを食べてくれるようになることもあります。
普段食事しているケージではなく、ケージの外に食事を出したり、食器類を変えてみたり、少し雰囲気が変わるだけでも効果に期待できることがあります。
方法はさまざまですので、是非試してみてください。

 

トッピングやウェットフードを使用する

ドライフードとウェットフードを混ぜてみたり、小さく角切りにした野菜を入れたり、犬用のスープでふやかしてみたりすると、食いつきが良くなることがあります。
栄養バランスを考えながら、プラスαの部分でドライフードを美味しく食べられるようにしてみてください。

 

まとめ

犬がドライフードを食べない理由は、愛犬によって大きく異なりますが、原因が分かれば、対応も簡単です。
・ドライフードが食べにくいと感じている場合もある
・体調を崩していて“食べたくても食べられない”場合もある
この2点はとくに注意したいところです。
 
飼い主さんの力だけではどうにもならない時は、ドッグトレーナーやかかりつけの動物病院での相談も上手く活用してください。