お知らせ

猫がご飯を食べないのは、飽きたから?それとも病気?~食欲不振の理由と対処法~【後編】

2020年06月30日


前回は、猫がごはんを食べなくなる理由について解説しました。
今回も引き続き同じテーマで、主に対処法を紹介します。

猫の食欲不振を改善するには?

猫の様子を観察し、体調不良の症状などが見られない場合は環境の変化や偏食が原因かもしれません。ごはんの種類やあげ方を変えて、様子を見ましょう。
おすすめの方法を3つ紹介するので、ぜひ取り入れてみてください。

1.ごはんの種類やあげ方を変えてみる

ごはんの種類やあげ方を工夫することで、食欲が戻る場合があります。これは野生の猫に「1日に何回も小動物を狩って食べる」という習性があるためです。
部屋の色々な場所へフードを置き、狩りの気分を楽しませてみましょう。食欲が増すだけでなく、ストレス解消にもつながって一石二鳥です。
ホームセンターに行けば「転がすとフードが出る猫用おもちゃ」も販売されているはずですよ。つまり、遊び心が大切というわけですね。

また狩りで得た獲物は、まだ体温が残っている場合が多いです。そこで普段の食事を少し温めることによって、食欲増進につながることもあります。
香りがたって、食欲が刺激されるのも大きな理由です。老猫は嗅覚が衰えがちなので、この方法が有効かもしれません。

ほかには、飼い主が自分自身の手に乗せて与えるという方法もあります。それがクセにならないよう気を付けながら、一つの対策として試してみてください。
余力がある方は、猫の好みに合わせて手作りするのもよいでしょう。毎食準備するのは手間も時間もかかるので、既製品に味付けやトッピングをするだけでも構いません。人間の料理に使用したゆで汁を加えてみるのもおすすめです。
いずれの方法も効果がないときは、原点回帰でフードの種類を変えてみるのも一つの方法です。様々な食感や風味のものを用意し、好みを探ってみてはいかがでしょうか。急に切り替えると体調不良をもたらすことがあるため、既存の食事に少しずつ混ぜるのがポイントです。

2.食べやすい環境を作る

食事の環境をきちんと整えることも、重要なポイントです。深くて小さな皿を使用している場合は、平たくて大きな皿に変えてみましょう。
これまではひげが当たっていたり、深すぎたりして食べられなかった可能性があります。
またプラスチック製の皿は、陶器製に比べて細菌やニオイが付着しがちです。毎回キレイに洗い、清潔に保ちましょう。
老猫の場合、徐々に活動量が低下して筋力が衰えます。首を下げることが難しくなるので、皿を台に置くか高さがあるものを選びましょう。首がラクになる位置へ置いてあげることが重要です。

さらに皿をどこへ置くのかも大切で、騒がしい場所やトイレの付近では落ち着いて食べられないことがあります。テレビの音や子どもの声が聞こえない、離れた場所を選びましょう。多頭飼いの場合は、別々に食べさせることもお忘れなく。
むやみに声かけをせず、猫自身のペースで食べさせてあげることが重要です。

3.日常の生活サイクルを観察し、運動量を調整する

食事の回数や時間を、生活サイクルに合わせて調整してあげてください。というのも猫は、人間と違って、何度かに分けてちょっとずつ食べることを好みます。
鮮度が高いものを少しずつ食べられるよう、適切な時間に適量を与えましょう。

置き餌をして猫自身に調整させるのも一つの方法ですが、中には一度に完食する猫もいます。飼い主が不在の場合や夜間の就寝中は、自動給餌器などを活用して少しずつ与えましょう。
暑すぎたり寒すぎたりして食欲が減退しないよう、室温管理も併せてお願いします。

また食欲を左右する要因となりうるのが、日々の運動量です。猫は上下運動を好むため、猫向けのケージやキャットタワー、昇降しやすい安全な家具を設置するのがおすすめです。
時には飼い主がともに遊び、運動不足を解消してあげてください。短時間で構いませんので、継続的に行うことが大切です。コミュニケーションも取れて一石二鳥ですよ。

まとめ

猫の食欲が減退するのは、病気だけが理由ではありません。猫特有の偏食や運動不足、気温や環境の変化などが挙げられます。
好みが変わることもあるので、色々な可能性を考えながら原因を模索してみましょう。根気強く、1つずつ試してみることが大切です。

「なんとなく体調が悪そう」
「いろいろ試してみたけど効果がない」

このような場合は、動物病院で診てもらってください。
たとえ元気であっても、心配な場合は受診をおすすめします。