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BLOG猫の大きくてぱっちりした瞳は、猫の魅力のひとつに挙げられます。毎日一緒に生活する中で、飼い猫と一緒に眺めている景色は、猫にはどのように反映しているのでしょうか。そして、猫の視力が低下した際はどのような視覚の障害が発生するのでしょうか。
猫の動きを観察していて、視力が低下しているのかもと思う節があったら、早急に動物病院を受けて詳細が分かる検査を受診しましょう。必要な検査・処置によっては、眼科専門医を紹介されるケースもあります。また、要因となる病気に合わせて点眼や投薬などの治療を行うと良いでしょう。
猫には落ち着くお気に入りのスペースが存在します。目が見えなくてもいつも通りに使用できるよう、その箇所に応じて降りられる段差やスロープを作成する、コースを導ける壁や目印を作成するなどして、お気に入りのスペースを継続して維持しましょう。
日頃から活発な猫であれば、広い空間で鈴など音の出るおもちゃでしっかり遊んであげることもストレス解消に繋がります。
ご家族の方も、猫を撫でたりする際や、掃除機や雨戸の開閉など猫がびっくりする動きがあれば、事前に声をかけることを意識しましょう。その猫に適した過ごしやすいスペースを作り上げることが、家庭で可能な一番のケアです。
日頃の生活でも出来る限り視覚障害によるストレスが発生しないようにスペースを整えてあげることが肝心です。例えば、トイレや水のみ場、食器、ベッドなど猫専用のものはグッズや場所を出来る限り変更せず、変更したり動かしたりするケースは少しずつ実施するようにしましょう。そして、その他の家具の移動も出来る限り控えて、猫がいつもの動線を気持ちよく動けるようにしましょう。そして、高い箇所へは登れるが降りることが出来ない、部屋を出られるけれど入ることが出来ないなど、困ったことがあれば、安全の為にそれを防止するのも一つの考え方です。
猫は人と比較すると静止視力が強くない為、周りの様子は少しもやがかかったように見えています。そして、近くなった物体を、視覚のみで認識しようとすると、かなり間近で見ないと把握できません。いつもは、形や動作のみでなく、音やにおいなどを全てで認識して状況判断しているため、それほど悩むことは無いです。ただし、初めてのスペースや初めてのアイテムの場合は、記憶の中の情報だけに頼ることが出来ない為、基本的に安全そうなものであっても、慎重に端からゆっくり認識を行います。
猫は赤色を識別できない言われています。理由は、目の網膜にある光によって視覚的な映像を神経信号に変える視細胞の数や種類が人と猫では違うからです。
人が視力検査で実施している円の切れ目を識別するような視力は、猫では人のおよそ1割程度で、視力0.1~0.2ほどと言われています。それにより、全体的にもやが発生したように、輪郭が見えにくくなった状態で景色などが見えると言われています。
その一方で、動くものをしっかり認識し、視線を外すことなく識別する視力は、人よりも優れていると言われています。対象物にピントを合わせて動かす目の機能が成長している為で、猫が野生で生きる中で素早く移動する小動物や昆虫などを捕えるために培った能力です。
猫は暗闇でものを見る能力が発達しています。目の構造的に光を入れやすくなっており、光の明暗を感じている視細胞を数多く持っているので、猫が光を感知する量は人の約5倍といわれています。そして、早朝や夕暮れなどに動く猫において発達している機能の一つです。
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