いぬの予防
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日本で行われている代表的な犬の予防は、混合ワクチン、フィラリア予防、狂犬病予防注射、ノミ・マダニ予防、の4つがあります。
将来の問題行動の予防には当院の子犬のしつけ教室(パピークラス)をご利用ください。
混合ワクチンは主にウイルスによる伝染病を予防するものです。初めて接種するときは2~3回、その後は毎年1回追加接種を行います。最適なワクチンの接種時期・種類や、抗体価測定などもご相談下さい。
※ 初めての方のみ初診料がかかりますが、他に再診・診察料金などはかかりません。
基本となるワクチンが6種混合ワクチンで、レプトスピラ症の予防を加えたものが7種混合ワクチンです。普通の生活環境のワンちゃんは6種、キャンプに連れて行ったり多くの飼育動物や野生動物との接触・交流がある場合は7種混合ワクチンの接種をお勧めします。
詳しくは院長ブログ、11種混合ワクチン導入とレプトスピラ予防の必要性も参考にしてください。
※現在犬の9・11種ワクチンは販売中止になりました。
フィラリア症とは、蚊が動物を吸血する際にフィラリアという寄生虫が侵入し、やがて心臓に寄生する恐ろしい病気です。心臓に寄生してからでは安全な駆除が不可能なため、5月から12月の間、毎月1回予防薬(実際には駆虫薬)を投与します。近年は猫での危険性も高いと言われており、犬同様予防が推奨されます。
狂犬病予防注射は法律で年1回の接種が定められています。昭和32年以降、日本で犬の感染は確認されていませんが、発症すれば人も犬もほぼ100%死亡します。世界では毎年5万人以上が死亡し、 東南アジアで犬にかまれた日本人が帰国後死亡する事故も起こりました。近年日本では犬の接種率の低下が問題になっています。日本への狂犬病の侵入・拡散を防ぐために毎年接種を行いましょう。ただし持病があったり、アレルギー反応を示すワンちゃんはご相談ください。
天白保健所、緑保健所、瑞穂保健所への登録の代行が可能ですのでご利用ください。(代行手数料はかかりません)
ノミやマダニは体の表面に寄生する小さな寄生虫です。感染経路は、他の犬や猫からや草むらからが多く、散歩中に感染することが多いでしょう。
寄生することで起きる問題点は、痒みはもちろん、吸血による貧血、アレルギー、ノミの体内からの条虫感染、マダニが媒介するバベシア症などの重症疾患の発症などです。近年では人間に非常に高い致死率をもたらすSFTSウイルスの問題が懸念されています。
当院での傾向としては、マダニ感染件数が増えており、またその発生期間も長くなっている印象があります。(以前には見られなかった3月や12月の感染もあります。)
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