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BLOG昨日7日は休診日返上で手術を行いました。
5階から転落した猫さんです。
右前足の前腕(肘と手首の間)は2本の骨、橈骨と尺骨で構成されています。
昨日はこの右腕の2本の骨の骨折を手術しました。
粉砕骨折しています。
「粉砕」骨折とは、骨が3つ以上に割れてしまった骨折をいいます。複雑骨折が紛らわしい言葉ですが、「複雑」骨折とは周囲の筋肉や皮膚を損傷して骨が外側に出てしまった骨折をさしますので、骨がグチャッと割れてしまったら粉砕骨折なのです。
こうなってしまっては、ギプス固定では治せません。
手術後の写真です。橈骨に頑丈なプレート、尺骨にステンレスピンを打ち込んで整復しました。
一口にプレートといっても、幅と厚さは何mmか、長さは何㎝か、スクリュー(ネジ)を打ち込む穴は何個か、穴の配置は? などなど、骨折の状態に合わせて、動物の体格・体重を支えられるだけのものを選択しなければいけません。
最近では固定力が非常に強力なロッキングプレート(LCP)というプレートもよく用いられるようになりましたが、より高額な点がネックになるかもしれません。(ちなみに普通のプレート、スクリューなどでもいいお値段です。)
骨折の治療は手術だけで終わりではなく、手術後4〜6週間は安静にして、新しい骨がしっかりと出てくるのを待たなければなりません。
というわけで、皆さんも無事くっついてくれるよう、念を送っておいて下さい。
くっつけ〜〜〜。
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