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BLOG愛犬の皮膚の赤みや異常を見つけた際は、可能な限り早く動物病院で検査を受けましょう。例えば、犬の皮膚上に血豆のようなダニを発見した際は、無理に取り除いてはいけません。吸血中のダニの場合、針のような尖った口を犬の皮膚に刺している状態ですので、無理取り除くと口の部分が体内に残留し、それが要因で皮膚病の悪化を招くことが考えられます。また、感染症を持っているマダニを無理やり取り除こうと誤って潰してしまうと、ウイルスや細菌に人が感染するリスクが高まります。
マダニは草木が覆い茂っている環境に生息しており、外出時に犬の被毛に着くことが一番の感染経路です。他にも、山や森に入った飼い主の靴や衣類に付着して自宅に持ち帰り、飼い犬に感染するケースも考えられます。
その他の眼に見えないダニは、主に犬と犬の接触で感染します。ペットショップや保護施設で多くの犬が飼われている環境やドックランといった不特定多数の犬が密集する環境で、感染している犬と接触することが大半の感染経路です。
名前の通り、主に耳に寄生するダニです。外耳炎を発症する要因となります。耳に強いかゆみを発生させる為、犬が頭を振ったり、耳を前足で掻くなどのしぐさが見られます。一部の犬については、ミミヒゼンダニが耳以外の場所に寄生するケースがあるので、症状が耳以外にも発症する可能性があります。
ニキビダニは日頃から犬の皮膚の毛穴に存在しており、垢や皮脂を栄養として生息しています。免疫が弱まるとニキビダニが増殖し、皮膚病が発症します。顔や足などの毛が抜けるなど、多くの場合かゆみはありません。犬に寄生するニキビダニは宿主特異性という特徴があり、人には感染しないダニです。
犬の血を吸うことで成長するダニで、吸血前の体長でも3~8㎜と肉眼で確認できるダニです。吸血後はさらに体が巨大化し1~2㎝台の黒い血豆のような大きさになります。ダニが感染し血を吸うことが直接皮膚にかゆみや痛みを発生させるだけではなく、感染症を媒介するリスクがあります。主に自然が多い環境に生息しますが、市街地の草木が多い環境であれば生息しています。
イヌセンコウヒゼンダニは犬の疥癬という皮膚病を発症させるダニです。マダニのように血を吸うことはありませんが、皮膚に小さな穴を作って寄生するため、皮膚が炎症や強いかゆみを発生させます。イヌセンコウヒゼンダニは顔や耳、肘、膝、お腹といった毛が比較的少ない箇所を好み、多くの場合これらの部位に抜け毛やかさぶたを作り出します。そして、犬のみならず人にも感染し、犬同様に皮膚のかゆみをもたらすことがあるので気をつける必要があります。
毎日の散歩の後にブラッシングをすることが予防には重要です。犬の毛に付いているダニが皮膚に寄生する前や血を吸う前に体から取り除ける場合があり、毎日のケアで体を観察して早期にダニの寄生を発見できます。また、月に2回程度のシャンプーで、皮膚の状態を綺麗に維持することも予防につながります。
日頃からダニの予防を実施することで、ダニに接触しても犬の体で増えることを抑制することが出来ます。予防薬には、背中に垂らすタイプや口から投与するタイプがあります。薬によって投与の間隔が異なり、月に1回や3ヶ月に1回の場合があります。どのタイプの予防薬が飼い犬に適しているかは、動物病院で話し合いましょう。
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