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こんにちは、名古屋みらい動物病院です!
一緒に暮らしているウサギが、あまりご飯を食べなくなって不安になった経験はありませんか?
動物病院へ連れて行くか自宅で経過観察を行うか、迷ってしまう方は少なくないはずです。
会話ができるわけではないので、気まぐれで食事に口をつけないだけかもしれませんよね。
毎回診てもらっていたら、治療にかかる時間や費用のことが心配になる方もいらっしゃると思います。
とはいえ、もし何かあったら…と思うと、飼い主さんは心配でしょうがないですよね。犬や猫のように鳴くこともないので、サインを感じ取りにくいはずです。
そこで今回は、ウサギが食欲不振に陥った場合の対処法や注意点を紹介します。
ウサギと一緒に暮らしている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ウサギの場合、食欲不振の状態が24時間以上続いた場合は危険なサインです。
仮にひょんなことがキッカケであっても、食事をしない状態が24時間続くことで体が悪循環へと陥ってしまうためです。
ウサギが食欲不振に陥った場合は緊急事態だと認識し、かかりつけの動物病院へ早めに連れて行きましょう。
とはいえ、食欲が低下したからといって毎回診てもらうのは簡単なことではないと思います。
そこで、ウサギが摂らないときにチェックしてほしいポイントをいくつか紹介します。
・便に関する異常がある(量の減少や変形など)。
・下痢が見られる。
・最近痩せたような気がする。
・頭部が斜めに向いている。
・後ろ足が異常な方向を向いている。
・最近白内障になった。
・食事を24時間以上摂っていない様子である。
・呼吸が荒くて速い。
・血尿が出ている。
・お腹の部分が膨らんでいる。
・背弯姿勢が見られる。
・虚脱症状が見られる。
・目が飛び出している。
ほかにも歯ぎしりや嗜眠、沈鬱や被毛粗剛など、挙げればキリがありません。ヨダレやしこりなどが症状として現れることもあります。
「背弯姿勢」といって、ウサギが背中を丸めた姿勢でじっとしている場合は非常に危険なサインです。体内で何らかの異常が生じている可能性があるので、早急に動物病院へ連れて行きましょう。
ただウサギの異常に関しては、プロである獣医師にとっても見極めが非常に難しい部分です。そのため飼い主さんが、ウサギの異常を感じ取って原因を探るということはとても困難といえるでしょう。
その点がやはり、犬や猫とは異なる部分です。
背弯姿勢はウサギが痛みに耐えているときの大きなサインですので、背中を丸めて動かないときは急いで動物病院へ連れて行ってください。
手遅れの場合、24時間以内に亡くなってしまう可能性もあります。痛みに苦しんで、歯ぎしりを伴っていることもあるはずです。
日頃からよく観察し、異常にすぐ気付けるようになっておきましょう。
「腹部膨満」といって、お腹が膨らんでいる状態も危険なサインの一つです。
「元気に動いているから大丈夫かな」
と思うこともあるかもしれませんが、痛みで落ち着かずに動き回っている可能性があります。
前項同様、早めに動物病院へ連れて行ってあげましょう。早期受診が、ウサギの痛みや苦しみを解放することにつながります。
なお、背弯姿勢と腹部膨満が同時に起こっている場合は極めて危険な状態です。一刻を争うので、とにかく早急に動物病院へ連れて行きましょう。
可能であれば、ウサギの治療を専門としている動物病院で診てもらってください。
ぐったりとした状態、いわゆる「虚脱状態」も、見逃してはならないサインの一つです。
痛みに耐えかねて力が抜けている可能性もありますので、早急に動物病院へ連れて行きましょう。
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