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何もないところで、犬が舌を出してペロペロと舐める仕草をしているのを見たことはありませんか?その姿はとても可愛らしいですが、長時間自分の体をペロペロしていると心配になりますよね。
もしかすると、何らかの病気のサインかもしれません。
実は犬が自分の体を舐めるのは、病気やケガ、ストレスが関係していると言われています。
本記事では考えられる原因を、舐める部位別に詳しく紹介します。自宅のワンちゃんの様子と見比べながら、読み進めてもらえると幸いです。
舌を出したり何かを舐めたりすること自体は、犬によく見られる行動です。
人間と違って犬には体じゅうに汗腺があるわけではなく、汗で体温調整を行なうのが困難です。「パンティング」といって、舌を出すことで体温を整えているのです。舌についた水分を蒸発させることで、体温を下げられるようです。運動後や猛暑日に目にする機会が多いのは、そのためかもしれませんね。
同じ場所をずっと舐めている場合、何らかの理由が潜んでいるかもしれません。
例えば犬は、かゆみや痛み、違和感のある部分を舐めたり噛んだりする傾向があります。繰り返すうちに雑菌が繁殖し、悪臭や炎症、脱毛といった症状を引き起こすこともあるでしょう。同じ部位ばかり舐めているときは、そこに異常がないかチェックしてあげましょう。
鼻を重点的に舐めている場合、副鼻腔炎や鼻炎などが疑われます。一般的に犬は、鼻を舐めて湿らせることで鋭い嗅覚をキープしています。しかし鼻水が大量に出ているなど、何らかの違和感があると鼻を舐め続ける可能性があります。体調不良のサインかもしれないので、よくチェックしてあげましょう。
口の周りを舐め続けている場合、食べカスが付着しているケースがほとんどです。特に顔周りの毛が長い犬は、食後に口元を拭いてあげることで症状の改善につながるでしょう。
また、何かに緊張しているときも口周りを舐める傾向があります。家族がピリピリしているなど、犬が過ごしにくい環境になっていませんか?犬自身だけでなく、私たちにも原因があるかもしれないことを理解しておきましょう。
足の指やその間も、犬が舐め回しがちな部位です。敏感肌でアレルギーがあると、植物の種子や花粉によって痒みが生じやすいです。我々の蚊に刺された部分がずっと気になるのと同じく、一度気になると繰り返し舐め続けます。その結果炎症を起こしたり、ただれたりすることもあるので注意深く確認しましょう。
不安な場合は、動物病院で薬を処方してもらうのも一つの方法です。自宅で対処する場合は、足先を湿らせたままにしないことが大切です。定期的にシャンプーをしたのち、拭き取ったり乾燥させたりして清潔な状態を維持しましょう。
陰部を舐め続けるほか、尿の色が濃くて濁っている、頻尿で血尿が見られる場合は膀胱炎が疑われます。放っておくとストルバイト結晶になるリスクもあるので、早めの対処が重要です。
食事内容を見直して飲水量の増加を見込んだり、おやつの時間にミルクを与えたりしてください。メスの場合は膣炎かもしれないので、不安であれば動物病院を受診しましょう。
鼻や口元を舐めている場合や、あるいは舌を出してえずくような仕草をしているときは、嘔吐の前触れの可能性があります。何かを誤飲して、吐き出そうとしているかもしれません。
食べ慣れていないものを与えた覚えがないか、異物を口にした可能性はないかなどを疑いましょう。長時間吐こうとしているにも関わらず何も出てこない場合、誤飲が考えられます。かかりつけ医で早めに診てもらいましょう。
犬が自分の体を舐め続けているときは、部位に注目して原因を突き止めましょう。
猫のように毛づくろいをすることは珍しく、何か理由があって舐めている可能性が高いです。痛みや痒みがあり、気にして舐めているのかもしれません。
観察してもわからないときは、動物病院へ連れて行って診てもらってくださいね。
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