うさぎの歯のケアとブラッシングについて

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うさぎの歯のケアとブラッシングについて

うさぎのお手入れはどうすれば良いの?

他の動物と同じ様にうさぎにもお手入れは必要です。ただし、うさぎによってお手入れの頻度や必要性は違います。それは、うさぎの毛質や性格など飼育している環境によって適切なお手入れが変化するからです。今回の記事では、うさぎの歯のケアと、ブラッシングについて解説します。

 

 

うさぎの歯磨きと噛み合わせについて

うさぎの歯は前歯が上下で6本(実は上の前歯の裏には2本歯が生えているのです)、奥歯が上下で22本(上12本、下10本)あります。人や犬猫と違って全ての歯はトラブルがない限り伸び続けます。

犬と猫は歯石の付着と歯周病のリスクがあるので歯磨きが推奨されます。対して、うさぎは切歯(前歯)・臼歯(奥歯)が常生歯といって伸び続ける特性から人や犬猫で見られる歯石を伴った歯周病にはならず、歯磨きをする必要はありません。ただし、折れたり曲ったりと、歯のトラブルは発生しやすいので日頃の生活から気をつけましょう。

近年では、ネザーランドドワーフやホーランドホップなどの小型のうさぎに人気が集まっています。これらの品種は「短頭種」とも呼ばれ、品種改良の結果丸っこい愛らしい顔立ちに改良されたものですが、弊害として生まれつき噛み合わせにズレが生じていることが成長とともに不正咬合を発症させる要因となっていると考えられています。

その他にも、かみ合わせが悪化することで発生する合併症が存在します。例えば、成長した歯や尖っている歯が、口の中にダメージを与えてしまうことで、食欲が減ってしまうケースがあります。最悪の場合、食欲が無くなり、十分な食物繊維が身体に補給されず、胃腸うっ滞などのうさぎの命に関係するような病気になってしまうケースがあります。

他に噛み合わせが原因になる疾患として、奥の臼歯が伸びすぎると発生するものがあります。臼歯の歯根が目と鼻をつなぐ鼻涙管を圧迫して鼻涙管狭窄を発症させ、流涙症を発症します。涙が出たままの状態を放置すると、目の周りの皮膚が炎症を起こし、脱毛や皮膚炎になる可能性が高まります。

 

ブラッシングはコミュニケーション

うさぎは年に2回ほど、冬の毛から夏の毛へ、夏の毛から冬の毛へ全部の毛が生え変わる「大換毛」があります。そのタイミング以外でも毛の抜け替わりがあり、中には一年中生え変わりが目立つ子もいます。

ブラッシングの頻度はうさぎの毛の長さによって変わります。長毛種の場合は大換毛の時期以外もこまめなお手入れが大切です。理由は、長い毛は絡まりやすく、ブラシをかける以外にもスリッカーや櫛も使って毛を解きます。

短毛種であれば1週間に1回のブラッシング、大換毛のタイミングには頻度が増えて1~2日に1回の頻度で行います。

うさぎ自身も小さい時から、ブラッシングに慣れていれば大きくなってからもブラッシングを嫌がることなく出来る様になります。また、ブラッシングの最中は、頭や身体全体を撫でることで、眠るうさぎもいる様です。うさぎの健康面以外にも、コミュニケーションとしてブラッシングを行うと良いでしょう。

 

ブラッシングで病気を予防しよう

長毛種の場合ブラッシングを怠ると、毛が絡まって表面がフェルトのような質感になってしまいます。定期的なブラッシングを心がけましょう。

うさぎは自分で毛づくろいをする動物ですが、その時に飲み込む毛が多いと胃の中で牧草やペレットの成分と塊が作られてしまいます。それが原因でいわゆる「毛球症」を発症させることになります。ブラッシングで抜けた毛を取り除くことは、毛球症のリスクを減らすことに繋がります。

 

ブラシの特徴を知ろう

うさぎのブラシには大きく4種類の形が存在します。それぞれのブラシの特徴を知り、今飼っているうさぎの種類や換毛のタイミングに合ったブラシを選択しましょう。

①豚毛

柔らかい毛の為、絡まった毛は解けないが毛並みを揃えられることが特徴です。

②櫛 

毛玉を取ることができて、綺麗ににブラッシングができることが特徴です。

③ラバーブラシ 

主に表面の毛をお手入れするブラシです。ブラッシングしやすいですが、皮膚に近しい毛は取りにくいことが特徴です。

④スリッカー 

皮膚に近しい毛も取りやすい。うさぎの皮膚にダメージを与えないように先端がやわらかくなっているものを選びましょう。先端が針金状の硬いままのものを使用すると皮膚が裂けてしまうことがあるため注意しましょう。

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