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BLOG花粉症をお持ちの方にとって、春はとても辛い季節です。花粉は季節に関係なく飛散していますが、5月頃まではヒノキやスギ科の飛散率がピークを迎えるでしょう。
実は花粉アレルギーは、ネコにも存在することをご存知でしょうか?
飼っているネコちゃんが花粉症である場合に、落ち着いて対応できるよう対処法などを紹介します。
どちらかというとネコの場合は「花粉によるアレルギー症状が出る」という表現が近いです。
「ネコはワンちゃんみたいに散歩をしないから、まぁ大丈夫じゃない?」
と楽観視をしている飼い主さんも、中にはいらっしゃるかもしれませんね。
しかし室内にいるからといって、完全に身を守れるわけではありません。飼い主さんが花粉を室内に持ち込むと、それが引き金となり症状が出る恐れがあります。
花粉自体に毒性はなく、体が過剰に反応することで次のような症状を引き起こします。
●体の至るところをペロペロとなめる
●体を搔きむしる(毛の一部が抜けることも)
●皮膚に発疹が起こる
●目ヤニが増加する
●目の周りが赤くなって搔きむしっている
●鼻水
●くしゃみ
●咳
ネコの花粉症の症状は、皮膚の発疹やかゆみが一般的です。鼻水やくしゃみ、目の症状などももちろん挙げられますが、もっとも多いのが皮膚炎です。
全身や体の一部を掻いたり舐めたりして、場合によっては炎症が広がることもあります。経過観察を続けるよりは、早めに動物病院へ連れて行ってあげるのがよいでしょう。
レアケースですが、花粉由来でぜんそくが起こるという症例も報告されています。可能性の一つとして知っておいてくださいね。
アレルギーの原因である「アレルゲン」について、いまだに正確なデータが揃っているとは言い切れません。しかしスギやブタクサ花粉の可能性が高いとされています。
動物病院のアレルギー検査では、抗体を調べます。その結果、体がどの物質(アレルゲン)に対して反応しているのかが判明するでしょう。花粉症でいうと、どの植物の花粉が症状の元になっているのかを知ることができます。
「花粉症=春」だと思われがちですが、花粉の種類によっては季節に関係なく症状が出ます。アレルゲンを知ることで、対策や予防がしやすくなるでしょう。
花粉症が発覚した場合、基本的に対症療法を行う流れとなります。主な流れは次の通りです。
皮膚のかゆみなどを抑制するために、免疫の過剰反応を抑える抗ヒスタミン剤やステロイド剤などが用いられます。症状に合わせて、内服薬や外用薬など処方される薬のタイプはさまざまです。ステロイドはかゆみに有効ですが、長期間使用すると副作用が出やすくなります。医師の指示を守って、正しく服用することが大切です。
ネコに「掻いたらダメだよ」と言っても、きっと伝わらないと思います。掻くことによる炎症の広がりを避けるために、洋服を着たりエリザベスカラーを付けたりして悪化を防ぐのが有効です。
これまで対症療法について紹介しましたが、もっとも大切なのはアレルゲンを回避するということです。ヒトと同様、花粉に触れる機会を極力なくすのがよいでしょう。
●花粉が付着しにくい素材の服を着て出かける(飼い主さんも気を付ける)
●帰宅後は玄関で花粉をできるだけ払う
●室内の掃除を徹底する(掃除機+水拭き)
●こまめなブラッシングを行う
●水で濡らしたタオルで体を拭ってあげる
現段階で花粉症の症状がない場合も、対策をとっておけば将来的に発症を防げる可能性があります。
飼い主さんが少し気を付けて行動すれば、大切なネコちゃんを花粉症から守って快適な生活が送れます。
今回紹介したのは、いずれも簡単な対策ばかりです。取り入れられそうな内容から、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
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